Cryptoysが目指す、”キッズNFT市場”への挑戦/GB Tech Pattern | BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報

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2,300万ドルを調達した「Cryptoys」(Picture Credit score:Cryptoys)

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」掲載された記事からの転載

今週の注目テックトレンド

GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。

暗号資産(仮想通貨)市場が冷え込み、いまは「仕込みの時期」と言われていますが、新たな動きがWeb3領域で起こっています。NFTゲームプラットフォーム「Cryptoys」は6月23日、Andreessen Horowitzがリードする2,300万ドルのシリーズAラウンドを発表しました。本ラウンドにはバービー人形で有名な大手玩具メーカー「Mattel」も参加しています。

クリプト系メディアのThe Blockによると、Cryptoysは大きくて可愛い目がチャームポイントのコレクティブル・キャラクター(NFTコレクション)の展開に始まり、遊びながら稼ぐモデル「Play to Earn」モデルのゲームの構築、さらにはオリジナルアニメの展開まで予定しているそうです。

Cryptoysは一時期ブロックチェーンを活用したゲームで有名となった「CryptoKitties」を開発した「Drapper Labs」と提携、同社のブロックチェーン「Circulation」をもとにゲーム開発をしています。Mattelとも提携し、Flow上で同社の玩具キャラクターを展開するとのことで、ブランド力の高いキャラクターを取り込む形でWeb3領域に参入してきます。

Cryptoysが解決するのはキッズゲーム市場の課題です。子供たちは自分の興味に応じて好きなゲームを転々とし、飽きたゲームには課金アセットが残り続け、使わなくなれば無駄になってしまいます。

そこでCryptoysはゲームアイテムをNFT化し、プラットフォーム上での流動性を持たせることで「無駄のないゲーム市場」を目指そうとしています。飽きられたゲームに溜まる課金アイテム全てが売買され、その手数料を収益化できる未来が来れば、新たな巨大市場が期待できます。

しかしながら、現在のNFTは投機目的、かつガス代やウォレット接続などの難解な言葉が並び、なかなか子供が遊べるような環境にはなっていません。こうしたUXの課題をキッズ市場に焦点を当てることで解決を図ろうとしています。 ウォレット管理は親となると予想されますが、子供の支出管理と適切なNFTアイテム売買をモニタリングできる機能を備えたウォレット開発も考えられるかもしれません。様々な関連市場も立ち上がることでしょう。

6月14日〜6月27日の主要ニュース

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